母は『クローズアップ』を読んだ
母が読むために図書館で借りた本を、ぼくが図書館で返すこともあるし、市内に設置された返却用ポストに母が行くこともある。
先日、ぼくが図書館に行ってくると母に伝えると、「何か読むもの借りてきて」と言う。
母がお気に入りの今野敏作品を何か借りようと思ったのだけれど、シリーズのどこまで借りだしたのか分からなくなって、母に電話して訪ねてみた。
「『クローズアップ』まで読んだんだけど、最初に『スクープ』だとかいうやつがあるから借りてきて」
母は、読書の記録をつけているだけでなく、巻末や解説などからシリーズの前後や次に読みたい本をメモしている。こまめだなぁ。
検索機で『スクープ』の改題前『スクープですよ!』が書庫にあるのが分かったので、職員に依頼して出してもらったら、これがノベルス。1ページに二段組は、81歳の母が読むには辛かろうと思い、そのまま返却した。
母には『クローズアップ』の次巻『アンカー』と大活字本の池波正太郎短編集を1冊借りて渡したんだけど、たぶん1週間くらいで読んでしまうだろう。
図書館で予約していた『隠蔽捜査9』の順番がもうすぐやってくる。母も楽しみにしていると思うので、ぼくも借りに行くのが楽しみだ。