母は『福袋』を読んだ
図書館の大活字コーナーを眺めていると、角田光代の『福袋』が置いてあったので、母用に手にした。
この本はいつもの埼玉福祉会が発行している大活字本シリーズではなく、ちがう出版社が出している大活字文庫だった。大活字にもいろいろあるんですね。
大活字文庫は、大活字本シリーズよりもフォントサイズが大きくゴシック体だった。読みやすさで言えば大活字本シリーズに分があると思われるが、大活字文庫は西村京太郎の十津川警部シリーズなんかも出しているし、ラインナップが幅広い気がする。
『福袋』は短編連作小説で、母は一週間もしないで読み終わっていた。
「これは考えさせるテーマやストーリーではなかった」と言っていたので、あんまり好みではなかったらしい。
『福袋』の巻末に、同じく大活字文庫から出ている本の広告が載っていたので、母はその中から読みたい本をメモしてぼくに渡した。
地元の図書館の蔵書検索してみると、リストの1つがヒットした。
大活字本シリーズも大活字文庫も、読者層を反映しているのか歴史小説や時代小説が多く出版されているようですね。