母(80)と僕の読書の記録とその周辺

母は小説が好き、僕はノンフィクションが好き

2022-01-01から1年間の記事一覧

母は『福袋』を読んだ

図書館の大活字コーナーを眺めていると、角田光代の『福袋』が置いてあったので、母用に手にした。 この本はいつもの埼玉福祉会が発行している大活字本シリーズではなく、ちがう出版社が出している大活字文庫だった。大活字にもいろいろあるんですね。 大活…

母は『舞姫』を読んだ

母は西條奈加の『善人長屋』を読み終えると、森鴎外の『舞姫』が読みたいとリクエストしてきた。 善人長屋(新潮文庫) 作者:西條 奈加 新潮社 Amazon 以前も、泉鏡花の『高野聖』や志賀直哉の『城の崎にて』をリクエストされたのだが、図書館から借りられる…

母は『てのひらの闇』を読んだ

母は『てのひらの闇』も面白かったそうで、あっという間に読み終わった。 ぼくの好きな作家を、母も好きになってくれて嬉しい。 深夜に目が覚めてしまったことがあったそうで、読書していればまた眠たくなるだろうと『てのひらの闇』を手に取ったものの、面…

母は『テロリストのパラソル』を読んだ

図書館から借りてきた大活字本シリーズ『テロリストのパラソル』は1週間ほどで読み終えた母。 なんと読んだ記憶があったというが、ストーリーは覚えてなかったという。 たぶん、ぼくが買った文庫本を読んだのだろうが、大昔に読んだのでおぼえていないのだと…

母は角田光代が好き

母は『八日目の蟬』をたいそう気に入ったらしく、ぼくにも勧めてきた。 どれほど気に入ったかというと、図書館で借りた『八日目の蟬』の栞紐が擦り切れて短くなっていたものだから、自分で紐を縫い足したほどである。 本人は「これからこの本を借りるひとも…

みなとみらいスマートフェスティバル2022へ行ってきました(2022.08.02)

招待券を頂いたので、母と妹とぼくの3人で行ってきました。 ぼくたちは横浜から少し離れた場所に住んでいるという事情もあり、横浜の花火大会には初めて行ったのです。 とても楽しく思い出に残るイベントでした。 夕方17時半開場、ということで17時ごろに到…

母は『星落ちて、なお』を読んだ

三浦綾子の『海嶺』上下を図書館で借りて読んでいた母でしたが、貸出期限の2週間が過ぎても上巻が読み終えず、さらに2週間延長して上巻を読み終えたので下巻を読むのは諦めたらしい。 ちょうどその頃、澤田瞳子の『星落ちて、なお』を図書館から借りられた。…

『ヒルは木から落ちてこない。』

近年、住宅地に近い低山でヤマビルが大量に発生することが問題になっています。 登山客やハイキング客の皮膚に音もなく吸い付き、満腹になるまで吸血すると落ちていくんだけど、吸われた箇所からは大出血するというおまけ付き。 人間からは嫌われ、たびたび…

『BASTARD!! EXHIBITION!!』へ行く(2022.07.17)

ぼくが小学生のとき連載開始し、頻繁なる休載のため未だに完結していないマンガ『BASTARD!!』が原画展を開催するとのことで行ってきた。 ぼくは連載当初は熱烈なるファンで、コミックス1巻が発売される日、入手後の恍惚とした嬉しさは30年以上たった今でも思…

『「国境なき医師団」を見に行く』

国境なき医師団の活動内容を広く外部に知ってもらうため、著者が直接海外に足を運び、派遣地の問題とそこで活動する団員の横顔を記した内容。 「国境なき医師団」を見に行く 作者:いとう せいこう 講談社 Amazon 僕は高校生の頃、いとうせいこうの小説が好き…

『MINAMATAーミナマター』

『魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣』を読んだ勢いに乗って、映画『MINAMATAーミナマター』も鑑賞。 映画のことは、『魂を撮ろう』のなかでも少し触れられていた。ユージンが撮影した水俣病患者の有名な写真が、ご遺族の希望で90年代後半から…

『トリカゴ』

辻堂ゆめ『トリカゴ』読み終えた。 ミステリー小説の中盤、話が転がっていくところで、深夜にあくびを連発しながらもページを繰る手が止まらなかった。 読んでいてなんだかドラマのノベル化みたいだなーと思ってしまったのは、たぶん会話文が多かったせいも…

夕焼け、シャツ一枚

「お風呂に入ってくるよー」と言った母が戻ってきて窓を開けた。「きれいな夕焼け!」母、下着シャツ一枚です。 道歩く人から丸見えです。思い立ったら我慢しないところ、とても母らしいと思います。その血はたぶん僕にも色濃く受け継がれている。

『魂を撮ろう』

先週、僕が読んだのは『魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣』。 著者の石井妙子さんのお名前は著書の『原節子の真実』『女帝 小池百合子』で聞き及んでいたものの、読んだのは初めて。 写真家ユージン・スミス、その妻で彼とともに水俣病患者や…

母は『海嶺』を借りた

母が『続・氷点』を読み終え、同じく三浦綾子の『海嶺』を読みたいというので図書館で借りてきた。 『続・氷点』は僕が大学生の頃に読んでそのまま段ボール箱にしまいっぱなしにしていた。それを母が片付けの最中に取り出して読んだ。 僕は『氷点』も読んだ…