母(80)と僕の読書の記録とその周辺

母は小説が好き、僕はノンフィクションが好き

母は『北条政子』を読んだ

母は今野敏の『隠蔽捜査』シリーズを順番に読んでいたが、『清明』まで読み終えたところで、図書館の予約まちに入ってしまった。『探花』が読めるのは2,3ヶ月先になりそうだ。

 

新聞に掲載された永井路子さんの追悼記事を読んで、母が図書館から借りてくれと言ったのは『北条政子』。調べてみると、永井路子歴史小説全集に所収されているので借りてきた。

全集なのでフォントサイズが異様に小さかったらどうしようかと心配だったが、若干小さめながらもまぁ許容範囲でしょう。

永井路子歴史小説全集は1994から95年にかけて出版されているのですが、紙面は一段に配置されているし「読むための全集」って感じがする。

 

誰のとは言わないが、分厚く大きく二段組の全集は、読ませる気あるのかって思いますよね……。

 

北条政子』を3週間ほどで読み終えた母の感想は、「600ページもあってなかなか読み応えがあった。大活字本に慣れてしまうとやっぱり文字が小さく感じる」と言っていました。

母の次のリクエストは永井路子歴史小説全集8。『北条政子』と同じく、鎌倉時代を描いた作品が4篇収められているみたい。

ぼくは大河ドラマの『鎌倉殿の13人』を毎週震えながら見ていたので、鎌倉時代=暴力と政略のイメージがすっかり染み込んでしまい、そんな時代を小説で読む母はすごいなと思っている。